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ガラスに対する知識を深める

ガラス製造の始まり

私たちが暮らす現代には窓ガラスやガラス工芸品、ガラスのアクセサリーなどガラスを使用した製品やまたそれらを製造、補修する技術が多く存在しています。ガラス修理はこちら数十年で技術の向上により飛躍的な進化を見せています。
では人類が初めてガラス製造をはじめたのはいつ頃だったのでしょうか。

その歴史はとても古く、紀元前4000年ごろまで遡ることができます。
当時の古代エジプトやメソポタミア文明では、青銅器や陶磁器などを製造していたのですが、偶然的な理由でそれらの製造の際に生まれたと言われています。
ですので、出土が確認されたガラス製品は色が入った不透明なものでした。

当時のガラス製造の方法は、砂やソーダ灰、石灰などの原料を1200℃以上の高熱で融解した後、急激に冷やすという方法でした。そのため多くの資源を必要としたため、ガラス工場は近くの森を資源として利用した後は、また別の資源を求めて移動を繰り返すというような形態をとっていたようです。ガラス工場がこの形態を廃止するのは、石炭や石油が利用されるようになるまででした。

鋳造ガラスの始まりは、エジプトや西アジアで紀元前2000年頃までに開始されています。これはシリカとともに天然炭酸ソーダや植物灰を熱すると融点が下がることが判明し、これまで利用していた焼結でのガラス製造方法から溶融でのガラス製造方法へ移行する事になったためとされています。