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ガラスに対する知識を深める

複層ガラス

複層ガラスはガラスとガラスの間にアルゴンガスや乾燥した空気を閉じ込めた中空層という空気の層を設けて、1枚のガラスとして製造された特殊なガラスです。

日本ではまだあまり認知度は低いガラスですが、先進国ではその断熱性の高さがもたらすエネルギー消費の効率化から、複層ガラスの利用が義務付けられているところも多いようです。中の中空層が厚いほど断熱の効果が増すのですが、12ミリ以上厚くすると対流が発生するためそれ以上の断熱性能は得ることはできません。

複層ガラスの一番の特徴は、やはり高い断熱の効果と言えるでしょう。
原理的には一般的な断熱材と同じような原理を利用しているので、対流が起こらない限り断熱性能は高く発揮する事ができます。派生した製品としては、中空層を真空にして、原理上熱伝導率をゼロにしたものや、アルゴンガスを使用したものなどがあります。また、使用するガラスにペアガラスを利用することで、防犯性や防火性なども高めることができます。日本では2枚のガラスで形成された複層ガラスが基本的ですが、外国では3枚使用したものも存在します。

また、その断熱力の高さから冬場によく見られる結露の防止にも高い効果を発揮する事ができます。